Sugiにオーダーしたベースが完成!-私のNB5の仕様とセミオーダーの仕組み-

ユザワ屋
ユザワ屋

webライターのユザワ屋(@sakuraworks96)です。

2020年1月後半、ひょんなことからSugi Guitarsさんにベースを作ってもらうことになりました。

それから約4ヶ月、ついにオーダーしていたベースが完成しました今回は私のNB5の仕様とSugi Guitarsさんのオーダーのやり方について解説します。

オーダーしたSugi NB5の仕様

まず、今回オーダーするにあたってのコンセプトは以下の通りです。

・ジャズベースより軽い5弦
・太い音と渋い音の両立

これを踏まえて、私のNB5の仕様を紹介したいと思います。

Sugi NB5IR

Sugi NB5IR SL-ASH2P

BODY/アッシュ2P
NECK/メイプル、アクアティンバーメイプル
FINGERBOAD/インディアンローズウッド
SCALE/35インチ
PICKUP/Sugiオリジナルパワードピックアップ×2
2ボリューム1トーン(シリーズ/パラレル切替)

上記が私のベースの大まかな仕様です。

いくつかポイントがあったので、さらに解説します。

使用木材について

今回のセミオーダーですが、まずは木材の選定から始まりました。実は、ボディ材は最初からアッシュ材を使うと決めていたのです

アッシュの木目が綺麗なボディ

SugiのNBシリーズはトップ材に美しいメイプルを貼って、バックにアッシュやマホガニーを使うパターンが主流です。ですが、私は出来る限り軽量なベースにしたかったので、最初から貼り合わせはNGにしていました。


引用:Sugi guitars

その軽量化の都合上、比重の重いマホガニーやアルダーも除外。消去法でボディは軽めのアッシュ材になります。他のボディ材も対応可能だと分かりました

ネックに関しては既存のNBシリーズと同じです。その理由は、Sugiのベースのネックが強いと言われている理由がネック材の「アクアティンバーメイプル」にあると聞いたからです。私も使わせてもらってますが、この木材は水の中で数百年眠っていた希少な木。とても強度が高い木材で、ベース本体ではなくこのアクアティンバーメイプル自体に証明書が発行されました。

アクアティンバーの証明書

特別なこだわりが無いなら、ネックは通常のNBと同じ仕様にする方が良いと思います。

メイプルとアクアティンバーメイプルの組合せ

木材で一番迷ったのは指板です。私はメイプル指板は好みではありませんが、それ以外のこだわりが全くありません。全体的に黒を基調としたイメージを持ってはいたのですが、指板をローズウッドにするかエボニーにするかで迷いました

判断しかねたので、仲介してくれた楽器店の担当者さんといつも楽器のリペアを頼んでいたクラフトマンを交えて相談を続けます。結果、使い慣れた指板の方が良いだろうということで、暗めのローズウッドを選んで欲しいという結論に落ち着きました。市販されているNBの指板バリエーション(メイプル、ローズウッド、エボニー)は選べるようで、その他は確認できませんでした。

インディアンローズウッド指板

これで、木材が全て決定します。

ハードウェアとカラー

私がSugiのNBシリーズで唯一好みじゃ無いのが、金属パーツです。NBシリーズでは全てゴールドパーツという仕様になっていますが、どうもこの金色だけ浮いているように感じていました。

担当者さんから、好みのハードウェアに変更出来ると言われたので、色々な楽器を見ながら考えます。たまたま持っていたギターが黒に近いコスモブラックという金属パーツを使っていたので、この色で作ってもらうことにしました。ハードウェアは、

・ゴールド
・クローム
・ツヤ無しクローム
・コスモブラック

から選択が可能で、その他は未確認です。

コスモブラックのハードウェア

ここまで黒っぽいイメージで進めたものの、ボディを黒単体で塗装するのはちょっと安っぽくて嫌でした。かと言って、Fenderのようなサンバーストもちょっと違う。そこで、知り合いのベーシストのジャズベースが、黒を基調に木目部分に白っぽい墨?を入れていたのを思い出したので提案。全く同じは悪いので、私はボディ周りは完全な黒にしてバーストを入れてもらいました。

ヘッドはマッチングヘッドになると聞いていたので私の場合は黒になるだろうと思っていましたが、なんと、ヘッドにもボディと同じカラーリングを施していただきました

カラーについて、今回私は既存のNBシリーズに無いオリジナルをお願いしました。既存に無い色でも、サンプルを送ると検討してくれます

ヘッド部分

分かりにくいですが、トラスロッドカバーまでしっかりとカラーリングされています。このヘッド部分の塗装は全く予想していなかったので凄く嬉しかったです!

ピックアップとコントロール部分

今回、1箇所だけ私の要望が通らなかった部分が、ピックアップです。SugiのNBシリーズはシングルコイルが基本(片方だけハムバッカータイプも稀にある)ですが、このシングルコイルにも2種類のタイプが存在します。

通常のNBシリーズでは、パワードピックアップという現代音楽に合ったタイプのピックアップを使っています。ですが、私はもう1つのヴィンテージピックアップを選択しました。そして、2つのシングルコイルを直列(シリーズ)繋ぎにするスイッチを付けて、渋い音と太い音を共存させようと考えます。

ですが、この案はSugiの営業さんからやめた方が良いと言われ、パワードピックアップでシリーズとパラレルの切替スイッチを入れてもらうことにしました。

最初はアクティブスイッチを入れようかとも思ったのですが、これも軽量化の観点からやめました。そして、つまみを増やしたくなかったので、シリーズパラレルはトーンつまみを引くことで切替出来るようにしています。

シリーズパラレル切替スイッチは通常のNBシリーズには付いていません。ですが、スイッチや回路については、こちらの要望を出来る限り実現してくれることが分かりました。

NB5の軽量化の目的

市販のNB5の音は、それはもう感動する位素晴らしいです。正直、私のようにブランクのあるプレイヤーが持つのはもったいない楽器だと思います。ですが、そんな私がわざわざSugiにNB5をオーダーした理由は、とにかく軽いベースが必要だったからです。

私は首に疾患があるので、ベースのように重い楽器を肩にかけてライブで演奏するのが難しい。そのため、元々持っていたジャズベースよりも軽い5弦にして欲しいというのが一番の願いでした。

しかし、ベースの低音をしっかり鳴らすには、最低限の重さは必要だという考えもありました(重ければ音が良い訳じゃないけど)。詳細は伏せますが、この重量の落とし所でかなりやりとりに時間がかかります。

無理を言っているのは承知で、「理想は3.5kg、最低でも3.8kg」という難題を伝えます。そして、軽くて良質なアッシュ材が入荷するのを待ちました。

色々ワガママを言いましたが、Sugi Guitarsさんの技術力と努力のおかげで、無事に重量3.8kgのNB5が完成します。

重量

オーダーしたNB5の音の特徴

早速仲介してくれた楽器店にNB5を受け取りに行きます。この楽器店はスタジオ業務も兼ねているので、空いていたスタジオで試奏させていただきました。

内心、重量を軽くした分、多少低音は弱くなってるだろうと思ってました。Sugi Guitarsさん、ごめんなさい!!めちゃくちゃ音が良かったです!!

5弦がしっかり鳴る5弦ベースって以外と少ないんですが、このNB5は今までのどのベースよりもクリアでしっかりした5弦の音がします。そして、当然ながら各弦のバランスも物凄く良くて、変なストレスが全くありませんでした。本当は34インチにしようか迷いましたが、5弦がしっかり鳴るようにと35インチで作ってもらったのが正解だったようです(現状では33インチ〜35インチまでオーダー可能)。

音質面では、ギラギラせず程よく柔らかい音だったので、これも自分の好みでしたね。体調が良くなかったのでほんの少ししか演奏できませんでしたが、弾き込むともっと良くなると聞いて、いい意味で恐ろしいなと感じました。

これから他のベースと弾き比べたデータなどを公開して、Sugiのベースの良さを少しでも広めたいなと思っています

Sugiでセミオーダーをして良かった

Sugi GuitarsでNBをオーダーする際は、仲介をしてくれる楽器店を通すか、直接連絡をしてセミオーダーをしたいと連絡するかの2パターンのやり方があります。オーダーの際には、木材スケール金属パーツ電気パーツを自分の好きな物でオーダーできます。ボディのシェイプは既存のNBシリーズと同じになりますが、上記の組み合わせを変えるだけで、自分だけのオリジナルな1本になるでしょう。

私のように、半ば無理やりな注文をしても素晴らしい音のベースに仕上げてくれるSugi Guitarsさんの高い技術力には脱帽しました。

素晴らしいベースを作ってくれたSugi Guitarsさん、そして、今回仲介をしていただいたミュージックプラントのみなさん、心より御礼申し上げます!

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